70代女性のお話。
仕事中に急にお腹に激痛が来て、歩くことも辛くなり…
仕事仲間が救急車を呼んでくれて…
病名が虫垂炎。
緊急手術。
それから一ヶ月の入院。
「え?盲腸で?」と私。
「ええ、一ヶ月なんです」
??
通常、そんなに長い?
その影響で体重が5キロ痩せ、
当然、筋肉が無くなり、歩くことが大変になり…
やっと普通に歩けるようになり、仕事復帰。
そして…
「先生から再発する可能性が50パーセントあるから」と説明を受けたそうで…
「?」と私。
そして、
「足の神経が痛いのと体調がおかしいことがあるので、検査して…様子を見ていたら先生から来月また手術するからと言われまして」と。
この前切ったばかりなのに、再発?
まだ3ヶ月も過ぎていないのに…
え?
それは…不安になるわ…
「地域では一番大きな病院なので見てもらっていますが…こんなに早くまた手術なんて少し不安で…でもこども達には不安なんて言えないし…」と胸の内を話してくれました。
家族さんが居ても、居なくても、
手術に対しては痛みや不安が自分を包み込む。
ましてやつい最近、痛みや歩けなくなり、そのリハビリの苦痛もまだ心に残っているのに…
ずっと自分の思いを話してくれました。
私は聞いてあげるしかできないし…
それにしても…可愛そう…
“また?”だから。
本音は家族さんには言えない。
「私があなたの立場なら…ずっと体をさすってもらうとか、痛みが無くなるまで別な部位のマッサージを受けて痛みを散らすか…何らかの方法を誰かにしてもらいたいわ」と話すと、
「私もそれがいいわ」と言われました。
再度の入院への不安を持たれています。
そうですよね…
盲腸で2回手術?
もしかして私、別な病気?と思ってしまうかも。
私が娘なら…
どうするかしら?
コロナで面会できないから…
そうね…
美容パックに、
マッサージクリーム、
アロマオイルも入院セットに入れるわ。
そして…動画を送る。
「退院したら温泉行こうね」とか夢を希望をメールする…
…逆に変な病気を想像させるかしら?
お話聞き屋さんの帰り道のランチ。
普通に食べられるって幸せなのよね…としみじみしながら鯛の頭の身を探し、
身を見つけては
「そうそう、ここの身は…」と食感に喜びを感じ、
だし巻き卵に箸を落とすたびに、出汁が流れ出すのを見ながらふわふわ感を観察し、口に運んでは味のまろやかさを体感。
入院食はこうはいかない。
その理由は皆さんはわかっておられると思いますが。
病気や、
痛みからは逃げられない。
どんなに予防していても、何かしらの“現象”は起きるから。
ただ痛みを和らげる方法はある。
薬はもちろんですが、
話す、
笑う。
これしかない。
一瞬でもちがうことを考える。
ああ、やっぱり笑いのネタは増やしておくべきね。
日々の心の痛みのためにも(苦笑)