介護センターの現場で働いている50代の友達の回答は
「早くあの世へいくの。惜しまれるぐらいで」と言います。
惜しまれる年齢を聞くと
「60代前半かな」
60代の女性は
「あと10年も生きていたら十分。でもうちの家系は長生きだから正直未来が不安なの。介護になったら姪や甥の世話になるかもしれないけれど、でも無理だと思うわ」と言われました。
毎日お年寄りのお世話をしていて、大変なこと、身体のしんどさ、お金のこと、家族とのこと。
ある男性は病名を聞いて治療拒否し、数ヶ月間家に居て、いよいよ体調が悪いといい、入院して数日後にあの世へ旅立ちました。
子供も居るけれど、世話をさせたくない。
悩ませたくない。
病気でさっさと、という考え。
わかりますわ、うなづけます。
私も同じ気持ちになります。
介護をしていましたから。
私はお年寄りも介護は好きなんです。
経験を積んできて頑張ってきた人達の笑顔はどこか違うと感じています。
深いし、温かいし、共感してくださっている部分がとてもわかるので。
笑顔を見るとお仕事をしていて良かった、といつも思いました。
もし、結婚ができたら夫の介護は最期までしてあげたい。
それが私の相手への愛(なんてかっこいいことを書いていますが、お相手がいないので。苦笑)
でも、私としては最期にはそれしかできないので。
介護は大変ですが、介護をしている人で愛の深い方も見てきました。
「あのような人になりたい」
「あの人のように亡くなりたい」という目標の方もいます。
もちろんその人とたくさんお話を聞かせていただきました。
ある70代の女性は
大変ですけれど私にできることはこれ(介護)ですし、優しくて仕事も頑張ってくれましたし、恩返しですから。
と言われていました。
感動~~~!
でも愛があっても介護をされる方の体調の問題で介護ができない方も多いです。
お金がたくさんあれば施設に入って毎日愛する人の顔を見に行くことができるのですが、それはほんの一部です。
まず施設に入れない・・(涙)
そして一番の問題が・・お一人様。
親戚はよほど愛がでなければ来ません。
しません。
連絡が来なくなります。
保証人にもなってもらえない、という現実を見てきました。
そして姪や甥がいたとしても・・介護はあまりみたことがありません。
たまに面会にこられたとしても。
(親族で経験ずみ)
ただ、やはり素敵な方は職員さんたちにとても優しい声をかけてくださったり、お心使いをされる方もおります。
ノートに職員さんみなさんに対してのメッセージが書いてあったときもありました。
自宅で最期を迎えたい。
なかなかできないことです。
自宅の場合、近隣の医院のお医者さんとの連携が必要となります。
すぐ走ってきてくれるところがいいです。
お医者さん次第です。
良い先生と巡り会いましょう。
そのため、がんばって健康なうちに見つけましょう。
「私一人暮らしで・・」と話し、○曜日の○時に医院に行かなければ
「あの患者さん来ていないから、家を見てきます」というぐらいの看護師さんやお医者さんの指示があるような愛の深い医院を探しておきましょう。
はい、往診のあるところです。
往診が必要になると人を家にいれることになりますので家のものは少なく整理しましょうね。
それと巡回ヘルパーさんとの契約をしておきましょう。
少なくても2~3日あとには自分の遺体を発見してくださいます。
迷惑をかけることは人間仕方ないです。
迷惑をいかに少なくすることを考えておくのが大人です。
そして自分が介護される間まで準備をしっかりしておきましょうね。
健康的な生活をしていても
どんなに祈っても、
病気とケガからは逃れられないのです。
それが普通の人の人生だと思っています。