老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

嬉しかった一言

テナントビルでの清掃。

掃除のおばちゃんはいろんなお店の前や中を掃除機をかけて行きます。

 

そして窓磨き、

鏡拭き、

棚拭き、

溝拭き、

フロアーのモップ掛け…

忙しいです。

 

掃除のおばちゃんは店員さんを見るたびに若い人って爽やかで輝いていいな〜と思っています。

 

掃除が終わって、ロッカーでお着替えすると…

清掃員さんはみんなオシャレなんですよ。

ヒールのある靴を履き、

お化粧バッチリして帰宅です。

清掃員の雰囲気を消してます。

 

それと、

清掃員で働いているというのを隠している人も多いです。

そのようなご都合がある方はバックヤードで専門にお仕事をします。

 

あるお店の中でハンディモップ掛けのお掃除をしていると、

若い男性2人組が来られましてね、

そして

「お姉さん、すみませんが」と声をかけて来ましてね。

え!お姉さんって呼ばれたぁ〜!

と心の中で叫びましてね。

 

そして

「どうされましたか?」と平静を保ちながらお聞きすると、

「この商品の色違いはありますか?」と聞かれ、ほぼどこのテナントでも定型文で回答が決まっている

「申し訳ありません、私は清掃員ですので今店員さんをお呼びします。ここで待っていていただけますか?」と回答すると、

「あ…」と申し訳無さそうに軽く頭を下げてくださいました。

店員さんを探している間も

「お姉さんって呼ばれたぁ〜〜」と嬉しくて、嬉しくて。


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もう何年ぶりかしらとかマスクの中で笑いながら店員さんを探し…

見つけて、

「あちらで接客をお願いします」と店員さんに話し、

先程の男性2人組さんの所へ。

「おまたせしました」とお客様に頭を下げて、

店員さんに

「こちらの方です」とまた頭を下げて…

その場を離れる、という決まりがテナントで働く清掃員の動き。

 

あのですね…

ほとんどのお客様は

「あのぉ〜」ととっても低姿勢で言われます。

そして清掃員であることを話すと

「あら、すみません」と言われます。

いえいえ、こちらこそ恐縮します。

こんな制服なので、わかりづらいのが良くないのです。

 

そして素晴らしいお客様になると

「お仕事の手を止めてしまってごめんなさいね」と謝られる方もおられます。

それこそ、恐縮します。

 

実はそのテナントの清掃員の制服はスポーツショップの店員さんのような制服なので。

その系統のお店の前では声をかけられます。

ですので清掃員同士では

「頭に三角巾をかぶってお客様に声をかけられないようにわかりやすくしたい」と笑っています。

 

ちょっと悲しいときは…

清掃員であることを話すと、

「え?」といわれ、まるでハズレくじを引いたような感じで、

なにそれ?のような○○感全開の眼差しで、上から下までじっと見られて、

「それならいいわ」とバッサリ言われます。

雰囲気が○○めな女性で、

多分…と言うのもわかって来ました。

(女性なら…わかるわそれ、と言われる方もいるのでは?男性はわからないかも笑)

怖いですよ…言われ方と見られ方が。

 

こんな人にはなりたくない…

でも…上から下まで完璧に綺麗にしてられるから男性にはモテそう、とおばちゃんは思います。

 

「お姉さん」は嬉しかったわ…

本当に久しぶりの響き。

 

だっていつも

「おばちゃん」か、

お店の人には

「奥さ〜ん」。

 

この年齢になったら何を言われても言われ慣れしてきているのでダメージは減ったけれど、

やっぱりお姉さん、は嬉しくて帰宅の間も嬉しくて、

お風呂に入っで居ても嬉しくて…

あ〜嬉しかった。

 

…という乙女心の一日でした。

 

「言葉」って大切で、ありがたくて、幸せになれますね。