老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

おばあちゃんプチパニック!

早朝からお仕事で地下鉄移動。

乗り換えて…

ん?

駅のホームで大荷物を肩に掛け、リュックサックを担いでいるコロンとした体型のおばあちゃんがいる。

側にサラリーマンさんが立って何やら行き方の説明…

 

どうやら駅を間違えて降りたらしく、知らない駅だった野でプチパニックになっている。

ここから目的地まで行くのに乗り換えがあるので、それがおばあちゃんにとっては不安でたまらない…

 

でも、このサラリーマンさん、説明の仕方が優しいわ〜

 

乗り換えの駅が谷町四丁目駅、

目的地は都島駅。

なので、私は仕早く出勤してきているのでおばあちゃんを乗り換えの駅まで連れて行くことにしました。

おばあちゃん、大喜び!

仕事へ向かうサラリーマンさんに手を振ってお別れしていました。

 


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そして私と二人で地下鉄に乗り、

座ると、おばあちゃんは私の手を取り、

「何もお礼ができないから、マッサージをしてあげる」と言い、手を揉んでくれました。

 

話を聞くとですね、

自分の兄弟姉妹の家で暮らしていて、

同じ兄弟姉妹でも性格があれこれあり、

今住んでいるのが天王寺駅

でも住んだ事がないので右も左も解らず、

そして兄弟と意見が合わず…

「都島駅の兄弟の家に帰りたい」という希望。

 

もしかして痴呆や妄想では困るし、

警察の関係も出てきては困るので…

試しに、

切符を見せてもらってから、

「どこから来ましたか?」と

「どこへ行きたいですか?」と2回、間を開けて質問。

同じ答えでしたし、

同じ質問をして怒らなかったので、

大丈夫ね、と思い、連れて行きました。

 

大阪の人なら、あれ?って思うでしょう?

天王寺から都島まで谷町線一本で行けるのです。

おばあちゃん、途中でなんかしたのよね…

 

 

そして、乗り換えの谷町四丁目駅で降りて、谷町線へ連れてご案内。

 

ここを降りたら電車のホーム、のところまで到着。

おばあちゃんは何回も私に頭を下げていました。

 

 

私はきちんと乗り換えができます。

でも普段地下鉄を乗らない人はプチパニックです。

 

そしてどの人に聞いたら良いのかも迷います。

 

間違えると嫌な思いをしますからね…

 

私もいずれ分からなくなる時が来ると思います。

できるだけ

「見たことがあるわ」にしておかないと、と思いました。

 

 

高齢の家族さんをできるだけ引っ越さないようにしてくださいね。

でも事情ガあるなら“慣らし”てからにしてくださいね。

 

 

でもでも…

やっぱり…

 

地下鉄からエレベーターで地上に上がり、秋の空を見上げながら、マスクを外して深呼吸。

気楽に老後は暮らしたいな…

でもね…

ボケたらやっぱり…迷惑か。

 

やっぱりコロッとあの世へ逝きたいわ…と思いながら会社に向かった私でした。

 

あと何歳まで人に親切をしてあげられる立場でいられるかな?