老後サバイブ〜お迎えが来るまで

コロッとあの世へ逝く準備とボケ防止の刺激を集めています。

中華屋さんで父娘会話を聞く。

暑さで食が細くなりかけている今日この頃。

「一食抜いても全然大丈夫」なんて発言したら、

「食べる行為でさえめんどくさくなったので全然食べなくても大丈夫」と言う清掃の先輩達。

 

加齢ってそんなふうになってしまうのね…

でも倒れたくない。

それであえてチャレンジしてみました。

 

中華ランチでどこまで胃に入るか。

天津飯とちゃんぽんです。

 

待っている間、後ろの席で家族連れが大きな声で

「こら!座りなさい」

「騒ぐんじゃない」

「もう連れてきませんよ」

という会話が聞こえていて、

ああ、今日は土曜日だったわね・・とちょっとがっかりしていた自分がいました。

 

そして運ばれてきたのがこれ。


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運ばれてきた時は

「わ、無理かも」と思いました。

少しずつ食べていると途中で隣に40代ぐらいのお父さんと、小学低学年のような女の子が座りましてね。

お父さんが娘さんにいろいろ注意していました。

 

どうやらお父さんを無視してあちこち動き回るので、お父さんが何度か注意したようですが、それを無視してあちこち飛び回っていたようでした。

その話の仕方がなかなか落ち着いていましてね。

私が聞いていても心地よかったでした。

 

つまり、普通は頭ごなしに怒るのような感じですが、

このお父さん、

周りの人にどれだけ迷惑をかけるか、

そしてどんなことが起きるのか、

お父さんの気持ちはどうなのか。

それからそういう行動を取っていて大人になったらどういう風に周りから思われるのかなど丁寧に教えているのです。

 

なかなか素敵な考え方。

話を聞いている娘さんは終始無言。

 

「お父さんにとってもお母さんにとっても、そして周りの人達、友達にも良い〇〇(娘さんの名前)でいて欲しいとお父さんは思っているんだよ。

人の心をきちんと思う優しい子で居て欲しいからお父さんは〇〇にちゃんとお話しているんだよ」とね。

 

素敵な教え方だわ、と思って天津飯とちゃんぽんを食べていました。

 

そして落ち着いてから、店員さんを呼んで、

娘さんにちゃんと食べたいものを聞いて、

「一緒に食べられるものは・・・これだね」と言って注文していました。

 

ちゃんと子育てしているんですよね、このお父さん。

心で拍手ですわ。

そしてこのお父さん、店員さんとの会話にとてもやさしさを感じました。

 

素敵な会話を聞いたので、嬉しくなったのか、

胃がちゃんと動きましてね、

食欲が出てきました。

そしてきっちり胃に収まりました。

な〜んだ食べられるじゃないですか、ワタシ。

 

食べ終わって、レジに行き、お金を支払おうとすると、女性の店員さんに

「お食事の途中からお席が狭くなって(父娘さんがすわったので)ご迷惑をおかけしました」と言われたので、

「いえいえ、気にされなくていいですよ、それどころか素敵な親子さんの会話が聞けたのでとても食事が楽しくなりました」とお話しました。

 

 

人の心を育てるのは

やはり愛のある人の言葉。

 

素敵な家族さんが隣に座ってくださって幸せでした。

 

心も体も満腹で大満足です。