数日前からマッチングをしてメールのやり取りを始めた68歳男性。
大阪から3時間以上はかかる他府県の方。
でも愛があれば距離なんて問題なしと私は思っている。
仕事は最先端技術の研究者。
趣味は体を動かすこと。
まぁそこまではいいのですが・・
「毎日の日課の縄跳びをしていて背中を痛めた」とメールが来たので、
ああ、縄跳びなら圧迫骨折(飛び跳ねて椎間板を圧迫して潰す)したかな?と思って
「安静にして、動けるようなら整形へ行った方がいいですよ」と送ると
「今まで自力で治してきたので、今回も運動をして治します」と返事が来た。
あ~~あ、まだ若いと思ってるのね、と思い、あえて反論なしで様子を見ていると、
「これからウォーキングをしてきます」とお返事が来た。
あ~~あ、悪化させるわ、と思って
「無理をなさらないように」と返信をする。
そして夜になり・・
「歩いて無理をしたようです。背中が痛いので明日整骨院へ行きます」とメールが来て
あ~あ、整骨院派なのか、まず病院へ行くべきだと思うけれど、と思い、
「病院へは行かなくても大丈夫ですか?お大事に」と言う内容を送った。
次の日、整骨院へ行ったらしく、
「整骨院の先生は骨折はしていないと言ってくれた」と言う内容が書いてあって、
あ~あ・・整骨院の先生が骨折がわかるわけがないでしょう。
レントゲンを撮影してそれで判断なのに、と思った。
次の日、案の定
「熱が39度あり、痛みがひどくて寝られませんでした。」というメールがきて、
やっぱりね、と思い、
「やはり病院へ・・」という心優しいメールを送ると
「このまま様子をみます」とお返事がきまして、
あ~あ、今夜も眠れないだろうに、と確信した。
なぜこのように背骨に関して予想が付いたかというと、
昔働いていた場所で、60代後半の女性が運動で飛び跳ねただけで圧迫骨折をして、
全治2か月の入院、体をギブスというのを見てきたから。
他にも久しぶりにラジオ体操第一をして体をひねったら、胸からバキッと音がして、
そのまま病院へ行き
「肋骨骨折です」というのを見たことがあるので。
60代ってそんな体なのよ(悲哀)
70歳も近いのに、
運動で縄跳び?
まして、普段はデスクワーク。
つまり背骨の位置がずれていて当たり前なのに、飛び跳ねたらどうなるか。
それと普段、NHKの健康番組で専門分野の医師のお話を聞いている私にとって
早く専門医へ行った方がいいのに、という答えを持っている。
先生が
「高齢者の背骨の骨折は、椎間板の水分が減っているから衝撃に弱い」と言っていた。
これがあるから日頃から体重計の「体水分量」は40%を超えるようにしている。
自力で治す??
根性論は昭和の世代。
大きな声で言いたい。
「一秒でも早く専門病院へ行け!」
予想通り、
「一睡も眠れない、強烈な痛みと熱です」とメールがきた。
もう何回も
「病院へ行ったらいいですよ」とは書かず、
「一人暮らしですから、救急安心センターに電話をかけて相談したほうがいおですよ。
番号は#7119です。
それか…動けなくなる前に救急車を呼んだ方がいいですよ」と返信した。
ちなみに各自治体にあるので
「救急安心センター 〇〇(大阪なら大阪)」と入れると出てきます。
つまり・・重症だと思ったら。
土曜日になった。
「病院へ行きます」と連絡が来た。
それで
「入院させてもらった方がいいですよ。一人暮らしで身の回りもできないと思いますから」と書いて送った。
そして連絡が来た。
受診の結果、
全治二か月、要安静
・・・だから、と思った。
入院はせずに自宅へ帰ってきたという。
お医者さんも入院は勧めなかったらしい・・
え?そこの病院、大丈夫??
熱も39度台がもう数日続いているのに。
肺炎になるじゃない・・
「いままで自分で頑張ってきたのでこれを超えます」とメールが来た。
いやいやおかしいだろう。
でももうこの彼は人の言うことは受け入れない人なのね、と十分わかったので
「お大事に」という内容を返信した。
日曜日、本日の朝になり、
「ものすごく大変な状態」になっていることを書いてメールが来た。
とりあえず、救急車の話は書いたが、
「月曜日まで我慢する」と返信がきた。
もう~~無理だわ。
本当にこの彼、人のいうことをまったく受け入れない。
「友達や会社の人に今の状態を報告しておいた方がいいですよ」とメールをすると
「そのような人は誰もいません」と返答が来た。
・・・なんか、わかる。
仕事のことを心配したメールが来たので、
よっぽど
「あなたの年齢はおいくつですか?」とか、
「今すぐ救急車を呼んで入院して」と書こうかと思ったけれど、無理だと決断したので、
優しく、優しく心配のメールを送っておいた。
正直、近隣のところなら何とか人間愛で助けに行こうかと思ったけれど、
でもこれほど人のお話を受け入れてもらえないならダメだよね、と。
月曜日まで彼の容態が悪くなっていないことを祈るだけです。
みなさん、
人様の助言は素直に聞いて、
とりあえず大きな病院へ運んでもらいましょうね。
それでなんでもなければいいし、
何かあって入院したとしても、元気になったらそれこそ自力で清算はできますからね。
素直が一番ですよ。