老後サバイブ〜お迎えが来るまで

コロッとあの世へ逝く準備とボケ防止の刺激を集めています。

マンガかドラマにしかないと思っていたけれど。

あるんですね、実際にこんなお話。

 

派遣で働いていた清掃現場に67歳の女性が居ましてね。

しっかりしていてリーダーをされていました。

ある意味、会社の責任者よりしっかりしていましてね。

仕事もテキパキ、判断も早い女性でして、

久しぶりに“できる人”に会えた、と思っていました。

 

 

年に数回会ったり、LINEのやり取りをしていましてね。

先日、久しぶりにメールが来て、

「実は会社を辞めることになったの」から始まり・・・

 

ああ、確か腰の調子があまり良くないという話をしていたから、と思っていたら、

 

「叔母が亡くなってね。子供が居なかったから不動産等、財産など私が相続になったの」と。

「そうなんですね、それは寂しいですね、それと相続っていろいろ大変ですね」と送ったら、

「ううん、相続は先月裁判で決着して、勝ったの。それで億単位のお金の相続になったの」と。

 

え!裁判?億単位???

 

「親族同士の争いになってね。実は私、子供の時に叔母に育てられてね。実の親より大切な親だったのよ」と。

 

叔母さんに相続の事を軽くは聞いていたけれど、

まさかそんなにお金があるとは思っていなかったらしく、

家と土地ぐらいに思っていたら、他にいろいろ出てきたらしく、

それを聞きつけた親戚達が出てきて裁判になったということ。

 

彼女自身、清掃のパートとほかの仕事を持っていて、

静かに生きて行こうという人で、

お金がどうこう、という人ではなかったけれど、

普通におばさんの財産を相続する権利を持っていたのに、

お金に群がる親戚の方達のお話・・

 

 

「筋道をきちんと立てて考えると人様のお金なのにね」と私がメールをすると

「だよね。叔父と叔母が作った財産で、それを私に相続する、というだけの話なのにね」。

 

 

大阪から他府県の叔母さんの家に引っ越すのでもう私に会えなくなるから、ということでの連絡だったそうです。

人生ってゴロッと変わるのね。

 

でも良かった。

これで天国の叔父さん、叔母さんは本当に安心したと思うわ。

空き家だった自分の家に愛する彼女が来て暮らしてもらえるのだから。