地下鉄駅でたまにお話をする女性。
彼女も清掃で働いている。
ある日、彼女の背中を見つけて近寄ろうとすると足の運びがおかしいことに気がついた。
え？
腫れてない？
パンツの片足がパンパンに腫れ、左右の太さが全く違う。
後ろから近寄って声をかけた。
すると…
「ビル掃除をしていて足が痛いと思ってから腫れ始めたの」
え？
「会社に報告して、病院へ受診したの？」と聞くと
「一人現場だから休めないの」と言う。
いやいや…その結論、おかしいでしょ？
彼女なりの答えは、
「歩き過ぎで疲労骨折してると思う」
いやいや…
それより病院でしょう…
とにかく病院へ行くように勧めた。
そしてその次の日、
また地下鉄駅にいる。
おかしいって…
(今は早朝）
「今日、仕事が終わったら病院へ行くわ」
いやいや…おかしいって。
その次の日、
「昨日受診して、MRIして、明後日検査結果が出るの」
「え？明後日？おかしくない？MRIでしょう？結果なんて速攻わかることよ」
「でも昨日より痛くないから良いのよ」
いやいやおかしいって…
なんで仕事へ行くの？
そして…
結果が出たであろう次の日、
「疲労骨折だったの。痛み止め飲んでるのよ。だいぶ痛みも楽なの」
いやいや、仕事へ行くこと自体おかしいって…
出勤させる会社や、医師もおかしいって。
腫れが引くまで安静だって。
まして、痛み止めだけならなんの解決にもなってないって。
体のねじれや使い方を指導しないと治らないって。
どんな病院なのよ。
13階建てビルの共用部、トイレを一人で掃除。
階段使用。
ちなみに私の職場も13階建てビルで6人出勤。
エレベーター使用。
早く何かに気がついて欲しい。
一生使う足なのだから。
そして自分の心をあらゆる場所へ連れて行ってくれる足なのだから。
