老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

へぇ。

 

マクドナルドでダブルチーズバーガーを食べています。


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今時間なら人も少ないので、ちょっとは安心。

 

それと月曜日なので静かです。

 

食べながら思ったのは、

そういえば、食べているときだけマスクを外すわよね…と。

それでやっと人の顔全体がわかるのです。

 

食べていないときはすぐマスクをつけるので、またわからなくなりますが、

「へぇ〜この人、こんな顔をしていたのね」と気が付きますね。

 

顔全体で記憶していたことが今は全くできないので、話し方や癖、服装の系統などで覚えるしかないこの

「初対面でのもどかしさ」はまだしばらく続きそうです。

顔を覚える楽しさって、とっても深くて、

誰に似ている、とか、

笑い方がかわいいとか、

何かしらの過去の引き出しから引っ張ってきていまが、

マスク時代だからそこできる、

「マスクの中身の想像」も楽しみたいと思います。

 

 

では、もう一つの「へぇ」を。

 

地下鉄に乗り、座席に座ると隣の席が1つ空き、その隣にピンクに全身を包んだ若い女性が今にも座席に倒れそうになりながら“眠たい時にこぐ船”に揺られていました。

 

その揺れがあまりにも大きいので、彼女の並びの向こう側にいた女性は座席から離れました。

 

そして…

ガクンと体が揺れ、とうとう座席に倒れ込みました。

その瞬間、ピンクの彼女が持っていたスマホはあっちの方へ飛んでいき…

乗客さん、びっくり。

 

私はスマホを拾おうと思いましたが、

いや〜コロナもあるし、触るに触れないわ…

まして一番触っているであろう…スマホですもの、と躊躇していました。

 

すると電車の壁に寄りかかっていた30代ぐらいの2人の女性がスマホを拾い、ピンクの彼女に声をかけて…

でも反応がはっきり見えないので、私が立ち上がり、

「体調悪いのですか?」と聞くと、

「眠たいそうです」と教えてくれました。

 

あらら…

 

若い女性が座席いっぱいに寝ていること、

スカートの…開きがちょっと恥ずかしいこと、

スマホ、荷物…バッグ…

「これ、盗られますよね」と言い、

少し考えて…

ピンクの彼女の隣に座り直して…

車掌さんが寝てる人を起こす技でもあり、救命救急の時に使う技の、

バシバシバシ!っと“肩を叩く”を3回しました。

 

するとのそぉ〜っとピンクの彼女が起き上がり、

やっと普通に座った体制になり、

「ねむぅ〜い」と言うので、

これははっきり起こさなきゃと思い、

危機感を話せばいいかな、と思い、

「荷物、盗られるよ」と。

それでも

「はぁ〜い」の返事なので、

効き目なし。

それで、

「何処まで行くの?」と聞くと、あと2つ先の駅名を言ったので、

「我慢して、あと2つ耐えるのよ」といいながら頭を撫でると、

「すみませ〜ん、ありがとうございます。私ってダメですね〜」と眠たそうに言うので、

へぇ〜すなおじゃない、と思いました。

 

「かわいいから許すわ〜でも、すぐ友達と連絡しなさいね。このままでは歩きながら寝そうだから」と言いました。

彼女は友達にLINEを送っていました。

 

そして…

ピンクの彼女の目的地の駅、到着。

「ありがとうございました」と眠たそうにふらふらしながら歩いて降りて行く姿を見ながら、手を降ってお別れしました。

 

そして電車が動き始め…

気がつけば隣に60代ぐらいのおば様が座られて…

「どうしたのですか?」と聞かれたので、

私は右手にお猪口を持った仕草をしながら、

「これの飲み過ぎです」と答えました。

 

ええ、ピンクの彼女からはお酒の匂いがたっぷりしてたのです。

 

おば様は

「体調悪いのかと(思って)」と言われたので、

「私も最初はそう思い、電車からおろして運び出そうかと思いました」と言うと、

「私もそう思いました」と。

へぇ〜やっぱり心配してくれる人もそばにいるのね…と嬉しくなりました。

 

 

ピンクの彼女に声をかけてくれた二人の女性、

私に声をかけてくれた、おば様…

行動や気遣いをしてくださってありがとうございます。

他の人達は怪訝そう見ているだけで…

久しぶりに見た目線でしたわ(苦笑)

 

へぇ〜やっぱり世の中ってこうよね…と改めて世間を感じましたがかすかに人の温かさを垣間見た気がしました。

 


人の気持ちってやっぱり素敵です。