清掃員の社員さんが怪我のために入院。
半年のみの派遣現場があった。
社員。アルバイト、パートさんなど入れても100人ぐらいの会社で、
創業社長さんは70代後半。
跡継ぎ予定の息子さんは50代…という感じの規模。
私の清掃経験から、
社内の掃除と、
この建物の周囲、
近隣で契約しているビル清掃の応援などを行うことになった。
全部経験があるので、掃除用具の場所と現場のしきたりを教えて貰えればできることばかり。
内容から推定して、
一番気をつけなければならないのは社長室。
少しでも動かしてはいけない社長もいる。
それなら自分で掃除か、
整理整頓をしたらいいのに…と思いつつ、
とりあえず物に触らないように気をつけて清掃を開始。
もちろん、入室時には手前にある事務所の人に挨拶をしてから…になる。
そんなに心配なら社員さんがしたらいいのに…の心の声が出そうになる。
それをこらえて…
掃除機をかけるのですが、
気をつけなければならないことが、
ハンディ掃除機の排気。
ほとんどの現場で使っている掃除機はこれ。
パワーが違います。
アマゾンでは、
楽天では、
パワーがあるので排気のため書類がフワァ〜ととんで行くときがある。
お〜怖い。
それがあるので入室時にあらゆるものを記憶する。
写メ撮りたい。
ある日、机の上に書類がバラバラにあり、
気をつけながら掃除機をかけていると…
社員の直筆の文面が眼に入った。
家族を信じるな
きゃあ〜!!
創業 ん〜十年。
言葉では言い尽くせないご苦労がもの凄かったでしょうね…
社員さんからのこぼれ話で、
家族とケンカしている会話も見た人がいるそうで。
成功しているお父さんは自分の意見が絶対ですし、
でも時代の流れもあって変化していることを感じるのが完全に遅れていることもあるでしょうし。
それに社長さん自身、弱いところは見せたくないとか
辛いことなんて家族に言えないですしね。
弱みを見せないのも経営者の必要事項の1つかもしれませんね。
(古いかな…)
経営者って周りには敬われている風景を見るけれど、
やっぱり真実は孤独…
ある社長さんが
「会社がダメになったらどうしようと思うことがあって不安で眠れない」と話していました。
仕事が終わると常に誰かと話していないと辛いそうです。
2時間ほど話を聞いて、
帰られましたが、
彼の年収は2億円。
会社を始めると辞められない、
常にお金のことを考える。
そう話していた社長さんもおられました。
生老病死。
お金があって、一時的にはお金をかけて楽になったとしても、これだけは絶対逃れられないのですけどね。
この全ての苦しみを和らげてくれるのが愛なんですけれどね…
ちがうかな…
古いかな…
先日、駅で座っていると
隣で30代の外国人男性と60代ぐらいの女性と会話をしていましてね。
どうやら同じ会社の人みたいでして、
60代ぐらいの女性が会社で起きている問題や解決法を一生懸命話しているのですが、
30代の外国人の男性は
「仕事が楽しくないのですか?」と一言。
一瞬、60代の女性は話が止まりましてね、
少ししてから
「だって問題が解決しないと仕事ができないでしょう?」と言うと、男性は
「日本の人を見ていて思うのは、仕事の楽しさを忘れてしまうことですね」と言いました。
忘れちゃっていますね。
仕事の楽しさ。
頑張る方が大切で、
頑張らないと仕事が終わらなくて。
家に帰るとまた疲れることが待っていて
疲れ切って、不満だけが残る。
「あの人がもっとこうしてくれたら私が楽なのに」と。
こうした方が楽ですよ、と提案しても先輩達は
「昔からこうだから」と言って大変な方が正しい、と思っている。
う~残念。
年齢と共に仕事のやり方の工夫を少しずつ提案していかないといけないわ、と今静かに計画を立てているワタシです(含み笑)