老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

お友達になれるかな?

ゴールデンウイーク・・

はい、GW。

何をする?と聞かれても、それは決まっています。

「出勤です」

 

連休なんていただけません。

とにかくいつも通りの

出勤でございます。

世間のみなさんのように連休を頂こうとするならば、

「お仕事を辞めたいのですか?」というようなことを普通に聞かれると思います。

 

もちろんこの会社の社員さん達も普通に出勤されております。

世の中の大多数はきっと同じだと思います。

 

 

いつも通りに駅のエレベーターに乗ろうとすると、60代ぐらいの女性がじっと立っているので

あれ?どうしたのかしら?と思っていると、

あ~この人、エレベーターのボタンを押していないわ、とわかり、そっと後ろから手を伸ばして、ボタンを押した私を見て、

「あ、すみません」と頭を下げていました。

「いえいえ、気が付かないこともありますから、気にしないでくださいね」といい、

二人でエレベーターに乗り込み、

いつもの私の勝手な癖で、

「朝、早いですね、これから旅行ですか?」と聞いてみました。

只今の時間、朝5時ちょっとすぎ。

「いえいえ、これから仕事なんです」と言われたので、

「あ~私は清掃のお仕事をしていますが、もしかして・・」と言うと

「そうです、私も清掃の仕事で梅田まで行きます」と言われ、

空気がふっと軽くなりました。

女性はですね、

共通のことがあるとすぐ打ち解けやすいのです。

まして同じ仕事をしていると話が早い。

「世間は連休ですが、清掃は連休なんてないですものね~」と彼女。

「そうですよ、休んだらお仕事がなくなる年齢ですしね」

「おいくつですか?」

「私はアラカンです」

「私はもうちょっと上です」

「清掃って80代でも働けますしね」

「ええ、うちの会社には83歳の方が頑張っていますよ」

「素晴らしいですね」

「元気っていいですよね」

「一番の宝物ですよね」

「でも周りの人達は“80代の人はもういらない”とか言うのです」

「え~」

「ひどいでしょう?」

「自分だっていつか80代になるのに・・」

「それがわからないのでしょうね」

 

電車が来るまでずっと話し続ける。

二人で並んで電車で座って、

目的地で降りて

「頑張りましょうね~」とエールを送る。

 

そうね、

頑張らないとね。

今日一日、と思って。

 

彼女には家族がいて、

ずっと別な仕事をしていて、定年を迎え、

家でのんびりしていたそうですが、

家族から何か言われたそうで、

「本当は仕事はしたくないのですが、家族がね・・・」とお話していました。

 

今まで頑張ってきたお仕事の疲れが溜まりに溜まってしんどいことなど理解してもらえないのは悲しいですね。

お話を聞いていると私の会社より仕事がハードみたいで大変そう。

 

7時間勤務、

週5日・・

疲れなんか取れないわ。

 

この日程、日数なら仕事の内容がもっと軽くないと。

でもね、60歳を超えたら

「もう仕事を選んでいられない」としか思えないでしょうね。

 

同じ、オフィスビルの仕事でもピンからキリまであるのですが、

探す体力も気力ももう使いたくないですしね。

 

話しているときの笑顔と不安・・

また会えたらもう少し話をして、

清掃話を共有できるお友達になれたらいいな、と思いました。

 

職場では本音は言えないですからね(意味深、苦笑)