とある清掃現場のアルバイトをしていた時のお話です。
小さな現場でしたのでアルバイトの私と69歳女性の10年勤務の先輩と45歳、35歳の清掃員が交代で仕事をしていました。
私が仕事に慣れて来た頃、69歳さんにちょっと不自然さを感じ初めました。
自分のミスなのに、前の日に勤務していた人の名前を持ち出すので。
まぁ誰にでも記憶ミスはあるから…
ある日、私に昨日起きた“仕事上のミスの話”を細かく話をしました。
その話を聞いていて、私は本当に怖くなりました。
そして、その後に他の人にもその話をしていました。
私はそれを見ていてまた怖くなりました。
なぜなら…昨日、私は彼女とずっと一緒に仕事をしていましたし、その現場にもいたのです。
もちろん、私もその場で
「こうしたらいかがでしょうか?」と対応して、彼女が動いていたのです。
私の存在が全て消えている…
話の内容が“彼女一人”なのです。
私はあえてそれを彼女に伝えませんでした。
それを言うと…
怒るか、
悲しむか…
その他か。
どちらにしても笑えない。
その現場の社員さん達から絶大なる信用と人気がある人ですし。
仕事もきちんとされている。
…今までは。
でも最近のことを私は知っている。
最近、ハンディ掃除機の電池がつけっぱなし。
機械の内部清掃せずに置きっぱなし。
伝票、置きっぱなし。
トイレットペーパー補充忘れ。
清掃用具をどこにおいてきたか忘れる。
ゴミがたくさん入っているゴミ袋をロッカー室に忘れる。
そして…同じ話を毎回話す…
会社側はまだ気がついていない。
何か事が起きるとしたら、その時はきっと他の人がミスったことになるだろう。
その前に私はここから消えることを決断した。
怖い、怖い。
きっと巻き込まれる。
私や他の人のせいになる。
すでに被害者が一人出ている…
…ということで、その清掃現場を退職した。
家族間なら
「お母~さ~ん、ボケたのぉ?」と笑えるけれど責任が発生する場面では人の発言が重要視されるので、アルバイトや派遣は不利な立場。
「痴呆の傾向が出てますよ〜」なんて言えないし。
逃げるが勝ち、
これ以上ベストな答えはない。
そして、自分のボケ防止策のためにも頭を使うゲームを探し始め、
その一つにタイピングをきっちりできるようにすることにしました。
毎日脳に刺激を!
私ができるだけ長く普通に会話ができるように。
そして人様の心に深いを与えないように。
静かな日々で一生を終えられるように。
正しい刺激を与えられますように。