老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

清掃おばさん達のコロナうつ

かなり広がっていますね。

体調が大変なことになるようです。

そして症状が治まったあとも何かしら体調不良を引きずる人も多いとか。

人それぞれなので症状がどこにどうなるか・・重い、軽いまったく違う状況です。

 

清掃おばさん達のお話です。

コロナにかかって仕事をお休みしますの連絡を頂くことから始まります。

 

そして問題は・・

コロナにかかってこれからどうしよう・・と鬱になる人が多いのです。

いろいろな情報がテレビやネットで飛び交っていますので、そのうち自分がどうなるか心配で心が不安だらけになり、コロナのせいで食欲がないのになおさらごはんが喉に通らなくなるのです。

一週間を過ぎても職場復帰ができません。

そして清掃ですので、ほとんどの方がアルバイトはパートで正社員のような安定はなく、

元々年金の足りない分を働いているので、収入が減り、生活がきつくなる。

 

そうですよね、それでなくても高齢なのに、食べない日が続くと体力がすぐ落ちる。

それで動けない自分が悲しくなりますし、この先の健康と生活不安の心の重さの方が大きくなってしまったのです。

体が思うように動かない。

働く気力がわかない。

でも働かないと食べていけない。

 

 

お友達や職場の人が連絡をするのですが、

「元気になったら連絡するわ」と言ってそれから音信不通になる人もいます。

そして退職をされる方も。

 

多くは独身で一人暮らしの方です。

清掃のお仕事はあまり座ることができないので、体調不良気味でも体がしんどいのです。

 

同じ職場の人で一人暮らしの人がコロナになったので、

「会社からその人の家も近いと聞いていますし、私も一人暮らしですから何か食べ物でも持っていきますか?」と先輩に聞いてみると、びっくりした顔をして

「え?行くの?」と言うのです。

 

こっちがびっくりです。

一人で心と体に悩んで苦しんでいるのに、

若いなら悩まなくてもいいことまで今もの凄く悩んでいるでしょうし、

心の落ち込みで闇になっているのに、

ほったらかし?

いつも彼女はチームワークで楽しくお仕事をしているのに・・・

 

なんなん?

この人たち・・とわかった瞬間、

ああ、困っている人は助けない主義なのね、と理解することにしました。

 

一人暮らしをしている人はずっと病気と体調とを同じことしか考えないので、心がぐるぐるしてしまいます。

その渦に自分で入ってしまうのでなおさら苦しいのです。

 

ちょっと顔を見に行って

「心配していますよ」と声を掛けたら心が少しでも温まるのに・・

私ならきっと嬉しくて泣く。

 

このご時世、

助けたい人の住所を聞いても会社は教えてくれない。

知っているのは本人が話してくれた

「駅から歩いて〇分」

「どこどこのそば」など少しの情報だけが頼り。

 

「今度本人さんから連絡が来たら、私が役に立てることがあったら行きますよ、と言ってくださいね、私も一人暮らしでいろんなことを経験しているので」と言うとほかの人は黙っていました。

え~~

みんな人を助けないの?

命に係わる話なのに。

 

・・・ここ、悲しい職場だわ(心泣)

ということで、これから先はあまり仕事を手伝うことは控えよう(決意)。

 

 

 

昔、清掃で働いていた場所で、足首を骨折し松葉づえをつきながら出勤してきた若い女性の社員さんに

「通勤大変でしょう?よかったら私の家が近いから落ち着くまで一緒に暮らさない?

お風呂とか助けてあげるよ」と言うと、

「ありがとうございます」と言い泣き始めるので、

もしかして・・と思って

「一人でなんとかしようとしていたんでしょう?友達とかに連絡したり甘えたりしていないの?」と聞くと

「言えなくて」というので、

「メールを数人に送って助けてくれる友人とこれからの人生を歩いたらいいよ」と言うと、

「そうします」と言いました。

 

 

人は人を助けるためにいると思っています。

誰だって辛いときは鬱になります。

深い海の底に落ちる前にたった一声で心が助かる時もあるのです。

 

「困ったときはお互い様」は仕事のスムーズだけではなくて、この時代を今一緒に生きて行くのためにあると私は思っています。