老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

生まれて初めて見た!!

60有余年生きている。

単語は数回使ったかもしれないけれど、実際に見るのは初めてだった・・・

 

 

お昼休憩に某有名定食屋さんに1人で入り、鶏肉を蒸してたれをかけたものを注文した。

名前を忘れたのでごめんなさい。

 

隣に30代ぐらいの男性でラフな感じの人が座り、大盛のどんぶりをオーダーをしている。

料理名「ばくだん丼」

 

それにしてもこの男性、落ち着かない・・・

男性が立ち上がり、トイレへ行った。

やっぱりキョロキョロして落ち着かない、この人。

私の料理到着。

 


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食べていて、半分ぐらいのところで、隣の男性の料理が到着。

 

結構なスピードで食べている。

さわさわするわ・・と思っていると私より先に食べ終わり、

スッと立ち上がったので、

お会計かな?と思ってちらっと見ると、

男性は荷物を持ち、

帰る様子なので、店員さん数名が

「ありがとうございました~」という声を掛けている。

 

その声を背に、

そのまま玄関から出て行き、

(ここは地下一階なので)階段をサッと登って行って・・・

逃走した。

 

え?

え?

何が起こった?

 

そう、この男性、

お会計の紙をレジに持っていくこともなく、

ただ食べて、逃げた。

 

店員さん数名が

「今のお客さん、

 食い逃げした!

と言う声が聞こえる。

 

店員さんが追いかける・・

 

私の横で数名の店員さんが

「食い逃げ?」

「食い逃げよ」

「ありえへん」(関西弁)

「1000円のどんぶりよ」

「上司に報告しなきゃ」

「このテーブルは空けておいて」

など、対応に追われている。

 

追いかけた店員さんが帰ってきて

「見失った・・」と残念は表情をしていた。

 

 

食い逃げ・・

人生で数回聞いたことがあるけれど、

見たのは初めてだった。

 

テレビ番組では

「食い逃げだぁ~~!」と叫ぶシチュエーションが浮かぶけれど、

そんな言葉を発する余裕がなかった。

 

食い逃げを見た瞬間、

え?何が起きた?という気持ちしかなかった。

 

状況が飲み込めて、

これがあの食い逃げというやつか・・・と理解できた。

 

 

私は食べ終わり、レジへ行く。

レジにいた店員さんは先ほどの食い逃げ犯に

「ありがとうございました~」と声を掛けた人。

 

「ごめんね、食い逃げだ~と言葉が出なくて」と言うと、

「私もあっけにとられて声も出なかったです」と彼女は言う。

「警察とか連絡は?」と聞いてみると

「上司がするので。でもああいうお客様がおられるとは・・驚きました」と言う。

 

 

よくよく考えてみると、

座った場所が出入口に一番近く、

そしてレジもある。

ある意味、この周りに誰もいなければ、

走って突破という食い逃げ犯の決断ができるかもしれない。

 

でもね・・

犯罪なんだけれど。

追われるんだけど。

 



人生で

人様に迷惑をかけてはいけないのに。

 

ああ、怖い。

もし、食い逃げで自分のそばでもみ合いになってケンカとかになったらと思うと、怖い。

こんな人がまだ世の中にいるのね、と思うと、挙動不審の人から少しでも離れなきゃだめね。