清掃員のお仕事場所は環境的にあまり恵まれていない。
どちらかと言うと、ほとんどが建物の端っことか地下2階とか…
狭く、暗く、換気が良くないところ。
他には休憩室が、
SK(トイレに入ると、一箇所だけ道具置き場があると思いますが、あの上にSKと書いてある所にあります)
冷暖房無し、
階段室の下、
椅子無し、座るところ無し(バケツをひっくり返したり、洗面器に座ったりしたこともあります)、
トイレがないので、近所のコンビニへ行く、
駐車場の端っこ、
ゴミ捨て場の端にロッカーを壁にして座る、
住人さんが
「あまりにも可愛そうだからこのストーブ(夏は扇風機)使って」と言われて寄付を受ける、
住人さんが畳替えの時に畳屋さんが数枚分けてくださってそれに座る…
など、“いろいろ”あります。
もちろんちゃんと休憩室があるところもあります。
タワーマンションや、
ホテルなどきちんとしている建物ならあります。
百貨店の休憩室は他の店員さんたちと同じでしたので…賑やかで全く休めず…疲れました。
やはりそれぞれあるのでよく下見をしてから…ですね。
現在、数か所の現場に行っています。
そのうちの1つが…
テナントビルなのですが、換気扇の下なのです。
ゴォォォ〜〜〜〜の音で会話が
「え?」
「何ぃ?」
「あのね〜!」。
ソーシャルディスタンスなんて“無い”
このテナントビル、飲食店がたくさん入っていまして…
朝は和食の仕込みの出汁の香りがとっても良い時がありまして、出汁の空気で深呼吸できます。
ランチ時間が来ると焼肉屋さんの匂い、それから煙が混じったちょっと焦げも感じる匂い。
天ぷらの時はさすが油ものなので、制服が油っぽくならないように換気扇から逃げて…
その後は中華かな?
そして一番凄いのは…ニンニク炒め。
多分、超大量。
匂いと刺激がたくさんありますので、仕事仲間と
「ニンニクで全身包まれるから悪魔避けになってるわ」とか、
「風邪の予防に一番の場所ね」と笑います。
本気のプロの料理の匂いなので濃い匂いなのです。
安いお肉を食べながらこの匂いを味わっていたら…五感の刺激は充分に満たされているから、白ご飯で満足できるかも(笑)
ただし、やっぱり晩ごはんのメニューの役には立たないです。
なぜかと言うとこれだけの完璧な匂いを素人の私達は出せないので。
やっぱり調理人さんは凄いです。