老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

ただ耐える人あれば、叫ぶ人あり。

こんなに暑くて大変ですが、

旅行をされている方も多いですね。

けっこう電車が混んでいます。

それに大きな荷物を持って移動されていますね。

 

今日は日曜日ですので、さすがに海外の方は少ないです。

 

 

仕事で会社の玄関を掃除していると、

40代ぐらいの女性が歩いていまして、

ああ、旅行者ね、と思っていると、その後ろに70代ぐらいの男性が付いてきていましてね。

キャリーバッグの大荷物をゴロゴロと引いています。

その5メートルぐらい後ろに奥さんらしき足のご不自由な方がやっと歩いているぐらいのスピードでしてね。

ご主人が立ち止まっては待ち、奥さんがやっと追いつくという感じでした。

 

その風景を先頭の娘さんがちらちら見ていていましてね。

 

私の心の声が娘さんに向かって出そうになりました。

「あなたが荷物を運びなさい!一番若くて元気なんだから!

お母さんの足のこと考えて一緒について歩きなさい!」と言いそうになりましたよ。

 

でも娘さん、何もしない。

お母さんは暑さで体も足もヨレヨレしていましてね、

いつ転んでもおかしくないという状況。

 

ご主人ももう面倒くさくなったのか、

自分の持っているキャリーバッグを奥さんに渡し、

言った言葉が

「これをもって歩いてこい!」

 

はぁ??

なんなの、この家族。

 

奥さんはその大きなキャリーバッグを引きずり始め、

娘とご主人と二人で先に歩いている。

 

なんて不幸な人生になってしまったの、奥さん。

毎日ごはんを作って、

家のことをして、

子供を産んで、育てて・・

年を取って、

瘦せ衰えて、

こんな猛暑の大阪まで旅行か用事できて、

夫と娘にこんな仕打ちをされるわけ?

奥さんはただ耐えてキャリーバッグを引きずって歩いて行きました。

 

人は必ず老いるのに、

なぜ一番歩きの遅い人に合わせない?

いつまでも今のままで歩けると思っているの?

 

ああ、言いたかったわ、

我慢したけれど(泣)

 

 

一日仕事を終え、

地下鉄に向かって歩いている途中、

進行方向から男性の大声で

「左側通行だろう!左を歩けぇ~~~!」と叫んでいる声が聞こえる。

その声が聞こえるたびに、周りの人はその声の方向を向き、

キケンを回避しようと行動確認の様子が伺われる。

 

もちろん私も。

もし刺されたら困るし。

 

そう思っていたら、

40代後半?

50代入っている?ぐらいの体格の良い男性が、奥さんらしき人と二人が人込みから出てきて、

少し歩いては

「左側通行で歩けぇ~!」と言いながらこっちに向かってきている。

まぁ確かに左側通行を無視して歩いている人も多いけれど、

それをしないと行きたい方向へ行けないぐらい人が多いのも確か。

 

ご主人?が叫ぶと、奥さんが男性の方をポンポン叩いてなんとか落ち着かせようとしているけれど、

血圧が相当上がっているのか、

ご主人の顔は真っ赤で、

もう止められない心の叫び状態になっている。

 

あれで暴力が出現したら地下鉄職員さんから警察さんに連絡が行って・・とは思ったけれど、

もう少し歩いたら駅の出口になるので、

あと少しよ、奥さん、

我慢よ奥さん、と言いたかった。

本音は

こんな人とよく今まで一緒に・・偉いわ、でもきっと息子さんや娘さんは離婚してとか願っているかもしれないとか勝手な想像をしてしまいました。

 

ご主人は正当なことを叫んでいるのでしょうけれど、

ここは大都会で、

これが普通の人の波の流れであって、

公共の場であって、

みんなが“都会の普通”に通行している限り、

誰か一人の大声な言い分でいきなりなんとかできる場所ではない。

まして“叫ぶ”は周りの人からすると、異端で異常で恐怖なのだから。

 

 

ご夫婦が通過して、まもなく、

私の前を歩いていた30代後半ぐらいの男性二人が

「奥さん、こうやって(相手の男性の肩をポンポンして)ご主人をなだめていたね、可哀そうに」と奥さんの心情を理解していました。

 

 

うんうん、

可哀そうだね。

結婚したときにまさかこんな風になると思わなかったと思うよ。

ましてこれだけ大衆の真ん中で叫ぶなんてね、と心の中で前を歩いている男性に言いました。

 

 

さすがに

「もし暴れたらどうしよう、どっちに逃げるかな」と思ったせいか、

事が過ぎ去った後、急にお腹が空きました。

この感じは『孤独のグルメ』の五郎さんと同じ感覚よね。

 

食べて帰宅した方が楽だし、とか(笑)

それで思い立ったのが久しぶりの『吉牛』

 

 

店内を見渡せるカウンターに一人座りました。

ちょこっと緊張しましたね。

年代のせいか、男性席だと思っている節があるので。

 

すぐカウンターにお食事到着、

食べることに焦ったためか、ピンぼけしてしまいましたわ(苦笑)


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お店には男性のお客様が2人。

ひとりお帰りになって、

ひとり残った男性がカレーを食べています。

 

そして少しして、

「すみません、コップ下さい」と言いました。

 

そうなんです。

彼のところにお水が行っていなかったのです。

店員さん、とっても謝っていました。

でも男性は涼しい顔で、

「いいんですよ~」と言いました。

 

ああ・・

これが普通の良い人。

普通にきちんとした男性。

 

真剣にカレーを食べている彼を見ながら

味わう「牛麦とろ丼」はとてもおいしかったです。

 

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