野球は好き。
でも子供の時にあった野球を見る時のあの情熱は今は全く無い。
なぜなのかしら?
野球をテレビでやっていても
「見てます」程度な気持ちになってしまいまして、
どちらかと言うと
マラソンとか、
陸上とか、
水泳など、その時の一瞬の情熱がありありとして、
自分の感情移入がしやすい方に心が傾いてしまったかもしれない。
あ、大谷翔平さんは別格ですから、絶対興奮して見ていますよ。
最近、ダブルワークというか、
前に務めていた会社で
「人が足りない」と聞き、それならお助けに、と思いアルバイトに行っているのですが、
hanahanakororin.hatenablog.com
今日はとある先輩に現場で会って、教えてもらったお話。
先輩「良子さん(仮名)覚えてる?」
私「はい」
先輩「良子さんのお兄さん(独身)知ってる?」
私「一度お会いしましたよ、職場に来られたので」
先輩「お兄さん、熱狂的な阪神タイガースファンでね」
私「そうなんですね」
先輩「阪神タイガースが優勝した時、良子さんがお兄さんに電話して、大興奮だったらしくてね。それで喜びを分かち合ってご飯しようと誘ったらしくてね」
私「うんうん」
先輩「その後、連絡が付かなくなったから家に行ったら…室内で倒れていて、亡くなってて…」
私「え!」
先輩「心臓に来たみたいで…突然死と診断されたそうよ」
私「…」
先輩「その後、警察やら何やらで大変なことになり…一週間会社のお休みを取って、やっと良子さん落ち着いたんだけどね」
私「それは…大変でしたね」
先輩「良子さんが言うには相当興奮してたから…そのせいと思うけど、ある意味幸せだったかも…って」…
私が退職する寸前に聞いていたのは、現在、お兄さんは太めで…運動不足、と聞いていたけれど、
こんな亡くなり方があるのね…と考えましたね…
でも確かに良子さんが言うように幸せかも。
物凄く大好きな人達を大声で応援して、
心臓バクバクして、
嬉し涙とか、
鼻水も出たでしょうし、
いろんな感情が超大爆発して、
一気に血圧上昇。
テレビを見ながらそれが持続して、
弱い血管を突き破ったか、
血栓が詰まったか、
その場所が
頭か、
心臓であって、
強烈な痛みが走って…
苦しい…………、
この苦しいが何分あるかは人それぞれだけど、
テレビからは
優勝!
バンザイ!
拍手喝采の音が聞こえる。
物凄い痛みに耐えていくうちにその音も聞こえなくなる。
そしてあの世へ。
理想…かな。
先日、友人に
「死ぬ時は海を見ながら死にたいんだよね」と話すと、
「そんなこと考えたことない」と一笑された。
「死ぬかもしれない」と言うギリギリのところの経験をしたことがない人にはこの言葉や気持ちはわからないかもしれない。
若いときに、
突然、キツイ腰痛が出て、
でも何かおかしいな、と思い、
なんとなく…の勘で婦人科へ行くと、
医師にエコーの写真を見せてもらいながら、
「卵巣に4センチの腫瘍があります。来週大きな病院に入院してもらいます」と言われた。
私は瞬きが止まり、その後どうやって帰宅しかたも覚えていないぐらい“死”を考えた。
その後、一週間後、再検査で腫瘍は完全に消えていて、
医師から
「たぶん水分が溜まっていたものでそれが体内で破裂して吸収されたと思います」と言われ、不思議・・という経験したけれど、
生きているのも死ぬのも紙一重、と実感した。
できるなら良子さんのお兄さんのように喜びで興奮したままあの世へ行きたい。
願っても叶わないことだけど、
とにかく神様、仏様に祈ってみるわ、
「ころっと…でよろしくお願いいたします」と。