お題を見ていましてね。
これは書けるわと思いました。
私が思い切って辞めたことは
「無難」。
まずほとんどは服やバッグ、装飾品という人に見せる部分のもの。
お店の人とお話して服や靴、バッグなど選んだとしても
「こっちのほうが無難ですね」という着地。
もしくは
「こっちが人気がありますよ」というみんなと一緒で安心するという感覚。
本当はそっちの方の個性的なものがちらっと好きなのに、
目立ってはいけないという何かしら日本人らしさが出てくる。
年を取ってから服を買う回数もかなり減ったのは
無難で普通で、何年も着られるものがあるから。
確かにシンプルでモノが少なくていいと思うけれど、
決してワクワクはしない。
また同じ服を着て、
人様に何も言われないようにしているだけ。
電車に乗っていても通勤時は理解できるけれど、
休日などは
「この国は黒と紺とグレーしか色がないのかしら?」と思う風景。
赤にピンクに大きな花柄を着ている人をじ~~と見ている人を見て、
決して羨ましいわ、という感覚でいるような雰囲気はしない。
無難こそ、楽しくない、という気が付いてから、
欲しいカタチや色のものを購入するようになった。
ある眼鏡屋さんのところへ行き、
ちょっと覗き込んでいたら若い店員さんが来て
「お客様はこれがお似合いですよ」と勧めてくれたのはやっぱりみんなつけている無難な色とカタチの眼鏡。
そしてほかの場所へ行き、数点の眼鏡を持ってきたので、見ると
やっぱり無難な普通のもの。
「こちらがよく売れています」というお話。
ん~
やっぱり普通を売ると売れるのかな、と思いました。
思い切って言ってみた。
「あの・・私は色が綺麗なフレームで、横から見ても個性的なもので・・
光が当たると綺麗に色が出るものが欲しいのですが」と言うと、
「個性的なものがお好きなのですね」と言われたので
「ええ、フレームを作られた職人さんの心意気が出ているものが欲しいのです」と言い、そばにあった綺麗なブルーが発色して、横には色とりどりの模様があるものを手に取り見せました。
その一言で空気が変わる。
店員さんが売りたいものと私が欲しいものの相違があるから。
店員さんに合わせてあげないとという部分があった今までは、きっと持ってきたものを選ぶと思う。
だって、無難で安心だから。
でも、無難を辞めたのよ、私。
あと何年生きていると思っているのよ。
先日も知り合いのご主人が亡くなったのよ。
せめて新しい眼鏡をかけて、少しでもかっこよくありたいわ。
結局購入せず、
でも心の中の欲しいものリストに載せ、
激安の洋服屋さんへ。
ここはブランド品などのものをタグを切って販売しているところ。
2000円で結構な綺麗目の服が買える。
「無難は辞める。辞めないと同じ洋服ばかりになってしまう」と心で唱え、いざハンガーを左右にスライドさせ、品定め。
綺麗な色の服を何点か選び、
フィッティングルームへ突入。
ん~
無難な服は考えなくても普通~に落ち着くわ(大笑)
でもやっぱり明るい色は気持ちが上がる。
還暦でもカワイイ色の服は着たいけれど・・
ん~派手・・?
いやいは無難は辞めたんでしょう?ワタシ。
ストライプのシャツで質が良いものが・・これこれ。
さっきの眼鏡を掛けたらカッコいいわ~と自分の中での会話。
そして結論は購入ならず。
理由は
もっといままでの自分と違う雰囲気を出したい、という無難を辞めたからこそ出てきた気持ちだったから。
今年は無難を辞めて
個性的になることを誓います。
ちょっと変わったものを身にまとい、
友達に
「雰囲気、変わった?」と言われたいから。
だって、もう還暦よ。
無難という“いつもおんなじ”な自分とは卒業よ。
色を楽しみたいと心から思っています。
ちなみに・・人様の前での発言は無難が続きそうですが、
一人でいる時は考え方を無難に納めることを辞めて行こうと思っています。