お話を聞くお仕事を長年しているのですが、ずっと座っている仕事ですのでこのままでは筋肉が無くなっていくわ、と思いまして、最近始めたのが派遣のお掃除のお仕事。
少しずつ筋力と金力をいただいております。
派遣会社様、派遣先の企業様、そして従業員の方みなさん、ありがとうございます。
今日はお話聞き屋さんのお仕事の準備を午前中からしておりまして、お部屋のお掃除、お客様の予約のご連絡等をさせていただいております。
お部屋のお掃除と言っても、普通におばちゃんの家なんですけれどね(大笑)
大きなお家でもなんでもないですし、もちろんおしゃれでもないですし、色がそろっている訳でもないですし、ベッドではないので二人で並んでお布団を敷いてお話をしながら寝る、というスタイルでして。
一人は寂しいでしょう?
とにかくしゃべりましょう、という時間をお客様と作っています。
他にスカイプなどでもお話をしています。
子供さんも画面に出てきて一緒にお話をしたりするのでまるで遠く離れた孫と話すみたいでおばあちゃんの心境にもなりますね。
もちろんお話の内容は
「親にも言えないこと」が多いので、そのお話を聞いていると確かに親御さんに話すと心配の種になるわ、と思うことも多いです。
今年の夏はとても暑く厳しかったでしたね。
やっと涼しく、秋らしく気温も下がってきましたので、これからはカフェや喫茶店などでお会いすることも増えると思います。
あるお客様が
「お話を聞いていただいて、話しているうちに親に言えるような気持ちになってきました」と言われたので
「一回人に話すと、言い回しなどもなんとなくわかってきたのですね」と言うと
「ええ、今、順番を考えずに思ったままに出してみて自分の考えがわかって、なんとなく心が落ち着いたのか、言える気がします」と言いました。
どんなプロの人でも
ええ、プロの人だからこそシュミレーションは何回もされます。
俳優さんでも音楽家さんでも、スポーツの選手も、お医者さんでも、講演会のお話をされるかたでも、営業の方も、どんなお仕事の方でも訓練をされるのです。
とにかく一回、やってみましょう、と。
そしてその一回を2回、3回・・と行っていくことによって、不安が減ってきて、足りないことをまた訓練するのです。
生まれてきた子供も親から教えてもらった言葉を何回も練習し、
幼稚園や保育園・・学校では人間関係を練習し、
社会では「社会人としての経験」を練習していくと思っています。
言いたいけれど言えないこと。
胸に積もったいろいろな思い。
寂しさも、
一緒に笑ってほしい出来事も、たくさんのお話を聞かせて頂いております。
時には切なくて切なくて、抱きしめることもあります。
一度は出しましょう。
心の重さが変わるかも知れません。
あら、お天気になってきました。
ベランダで深呼吸をしてきます。