老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

茅乃舎さんのだしの縁

お出汁は大切。

これひとつ違うだけで毎日の食事の味がガラッと変わる。

特にお味噌汁は最たるもので、直にお出汁が勝負。



いつもメインで使っている出汁が無くなり、

友達から貰った出汁も無くなり…

料理によって使い分けている出汁も無くなり…

 

と言って、いつもメインで買っている出汁の実店舗が大阪最大に人が混んでいる場所にあるので躊躇している状況。

 

いつもはこれ。

茅乃舎さんのだし。

 

 

 

「それならネットで買えば?」と言われそうですけれど、新商品などを味見したい下心があるのと、ここの店員さんはとってもいい感じの人たちなの。

それで、

明日行こう、

今度の休みの日に行こう、

いや、来週・・と言ってとうとう出汁を切らしてしまった。

 

 

そして今日、駅構内にあるちょっとお高めのお店のお出汁コーナーへ。

じ~~っと見て、

見て、

見て・・

そしていくつか手に取って、

 

う~んと考えて、やっと一つ手に取ると、

「それ、美味しいですか?」と声をかけられ、

振り向くと、40代ぐらいの細身の女性が立っている。

「実は私もお出汁を買いに来たのですが、誰かが買ったものを買おうと思って」とお話されるので、

「実はいつも使っているお出汁を切らしたので、ここに来てみたのです。これ(手に持っているもの)は初めてのもので美味しいかどうかは・・」と話すと

「そうなんですか」と言われるので

「参考にならなくてすみません」と言いました。

すると

「お出汁って大切ですものね。出汁一つで味が変わるので」と言われたので、

「ただ・・・」と私が話始め、

「あの、この棚の上のあれ。あれは百貨店でたま~~に売りに来ていて、一回だけ買いました。美味しかったですよ。でも・・やっぱり茅乃舎さんのが一番の推しです」

「あ~私も知っています」

「美味しいですよね」

「はい、この近辺には売っていないので残念です」

「そうですね」

「それで棚に置いてあるあのお出汁も考えたのですが、私は一人暮らしなので、あんなに大量には必要ないので」とお話すると

「そうですよね」と。

 

そして二人で立ち話は続く。

私も、彼女もこの駅から家が近いという共通点。

そしてお出汁のこだわりの深さ。

 

やっぱり味を大切にしている会話って楽しいわ。

 

少しお話をして、そしてお別れをしました。

 

また会えたらいいな~と思えるような余韻が残る女性でした。