私の清掃現場はオフィスですが、お盆、お正月、日曜日以外はお休みは無い。
つまり、ずっと出勤されている企業があるので社員さんが居る限り清掃に入る。
うう…休みが欲しい…
地下鉄でいつも乗っている清掃らしき人達さえゴールデンウィークには駅にいない。
私と…警備の服装をしている男性だけじゃないですか…(泣)
今朝のお話。
地下鉄の3人掛けの席に座るとお向かいさんが恋人同士でして、いちゃいちゃしている。
まぁおばさんとしては
若いっていいな〜ぐらいの余裕で見ていました。
途中の駅で長身で、ロングスカートを履き、スタイルがすらっとしたとってもとっても黒髪の艶がピカピカで、肌は真っ白、お化粧バッチリのとってもきれいな女性が男性の隣に座ってから状況が変わった。
今まで前のめり気味で自分の彼女といちゃいちゃしていたのが、急に背筋を伸ばし座り、顎を引き、隣の女性の全体を確認し始めた。
男性は隣の女性が気になって仕方がない。
とにかく男性の目線が隣の女性。
体が揺れる。
目線が揺れる。
そわそわそわそわそわそわ…
男性の気持ちが手に取るようにわかる。
そうよ、そうなのよ。
キレイな女性って男性をそうさせるのよ。
それが男性ホルモンよ。
私はマスクの中で笑いをこらえた。
さて、いつ彼の彼女が気がつくか、と。
その答えはすぐ出た。
自分を見ていない、と気がついた彼女は彼の腕を引っ張り、引き寄せ、
顔を向けるように彼に言った。
わかるわ…彼女の気持ち。
彼の行動、ちゃん見ていたらいいわよ。
将来が見えるから、とおばちゃんは言いたい。
笑っている口は隠せても、目は隠せない。
とにかく笑える。
在りし日の自分もこんなことを彼にしていたかな?とか思い出す。
彼氏慌てる。
彼女を見ているけれど、
彼女の隙を探しているのもわかる。
目線が…
目線が…
隣の女性。
見たくてたまらない。
頑張れ彼女!
頑張れ、彼氏。
あなたの気持ちもわかるわよ。
だって隣の女性のほうがエレガント。
そしてその女性は全く動じず、スマホを見ている。
でもエレガント。
美しい…
私でも見ていられる。
あ…私の降りる駅が…
降りなければ。
あの続きが見たい。
付いて行きたい。