「3年後に携帯が無くなってしまうと聞いたの」
「やっぱりね」
・・・というおばさま達の会話。
未確認ですが、そうなるような時代だと思います。
それで
「スマホなんてどうやって触ったらいいの?」と不安げに話される60代の女性がおられまして、それを見た私が
「失礼ですが・・ポケベルは使っていましたか?」
「懐かしいわね~もちろん使っていたわ」
「そうですか、それならあの大きな携帯電話は見たことがありますよね?」
「ええ、あるある。とっても重そうで男性が持っていたわよね」
「あれを持っている人はお金持ちというイメージでしたものね」
「そうそう」
「それから携帯が小さくなって、保証金や云々でやっぱりお金が高くて・・」
「ええ、そうそう。安くなってやっと使えるようになって」
「そうですよ。そして今スマホですもの。
若い人に聞いたら当然、ポケベルは聞いたことが有るけれど・・どんなものですか?ですし、もちろんあの大きな携帯電話なんて知らないですしね」
「そうね、時代ね」
「ええ、時代が流れているんです。私たちはいくつかの機械を見てきて、今スマホですが、そのうちスマホからきっと他のものにシフトしていくと思います。
きっとめがね式になって視覚で電話やメールが出来るようになるかもしれません。
それか・・スマホという概念が無くなって光りだけで反応するなど個体が無くなるかもしれませんね。
数年後、数十年後かわかりませんが、きっと他のものが出来て、今の若い人がおじさん、おばさんになったらついて行けないと言うと思いますよ」
「あ~そうね、そう言われたら、私たちっていろんな機械を学んできたわね」と言われて少しして
「そう言われたら・・スマホが出来ないと次の次代に移れないということねぇ・・・」と言われました。
「ええ、きっと銀行のATMは今のスマホの使い方、ほら指を上下左右に動かす方法(フリック入力)になっていくと思います。今の若者は振込む時にあの“あいうえお“には違和感があると思いますしね」
(周りの人達が一斉に私を見る)
「でしょう?あり得ない話では無いと思いますよ(ニッコリ)」
この女性は病院でのアルバイトもあるので・・
「もし入院して時間が余っている時にテレビだけでは時間が辛いですよ。スマホならドラマも動画も孫の動画もみんなベッドの上で見られますよ」
「あ~~そうね、病院で患者さんを見ていて暇そうで・・そうね、必要ね。
それにさっき言われた歴史のことを思い出したらなんだかやれそうになってきたわ。だって今までやってきたんですもの」
「そうそう、できるんですよ。あと3年もあったら完璧に覚えます」
そうして今度の日曜日ご主人と一緒に行ってみるということになりました。
よかった、よかった。
総評・・・ATMと孫という単語は鉄板です。
そして「あなたは過去にこれだけのことをしてきた人ですから」と努力を褒めてあげると嬉しそうな顏をされるので説得し甲斐があります。
息子さん、娘さん。まわりの方。
高齢者は何回も同じことを聞きますが覚えようと努力をされている証拠ですので温かいご指導をお願いいたします。