老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

ひとり倒れていました。

地下鉄に向かう通路で70代ぐらいで小太りの女性が壁際で倒れていまして、

駅員さんがアイスノンを彼女の首に置き、ワイシャツの袖で自分の顔を拭きながら団扇で必死に女性の顔を仰いでいました。

女性はまったく体を動かさない状態で側臥位のまま。

きっと救急車待ちね、と思いました。

後遺症残らなければいいのに・・と祈るばかりです。

異常・・

本当に異常、この暑さ。

我慢強さが裏目に出るので素直に水分補給を小分けにしていかないといけないわ、と改めて思いながらその場を通過していました。

 

その時、フッと思い出したのが今日の先輩の御言葉。

「今まで(彼女は5年勤務)トイレ掃除の途中一度も水分補給をしたことが無いけれどさすがに初めて途中で水を飲みに休憩室へ行ったわ」と。

 

わかるわ・・

彼女の言葉。

仕事中絶対水を飲まないって言っていたもん。

・・ってキケンだわ。

 

年を取ると若い時の自分を物差しに持ってくる。

それが今、どれだけキケンな思考なのかわかっていない人が多い。

 

思わず、

「途中途中で飲まないと危ないですよ。トイレは冷房が入っていませんから」と喉まで出かかったけれど、一息着いて先輩の性格を考えると、それを言ってしまったら、

「仕事中、水なんて飲んでいたら仕事にならないでしょう?」とまた同じことを言われると確信しているワタシ。

 

頭の中で想定問答集を完成させ、

話すのを辞めた。

そして浮かんできた言葉・・

「自分の昭和のものさしは捨てないと」。

 

 

人が持っているものさしは捨てることを勧められない。

本人が作ってきたものだから。

否定なんてしたら大変。

ず~~っと言われる、昭和の記憶方式で。

 

静かに場を離れ、

水を飲みに行くワタシ。

多分平成の子がそばで聞いていたら簡単に言うでしょうね。

「水を飲む飲まないとかに我慢や自慢とか何か理由が必要なんでしょうか?」と。

 

この前、

チコちゃんに叱られるで知ったことが

あと2年で

昭和100年に

なる。

と言うことだったので、

とりあえず素直に平成の人たちの意見に合わせてこの時代を生きて行きたいと思っています。