老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

「今年、何回も怪我をしている知り合いの知り合い…がね」とおばちゃん達で話をしている。

「怖い、怖い…」

「御守り持たなきゃね」

「厄除けは必要よ」

「厄払いしなきゃね」

などとおばちゃん達で話しているので、

思ったことをフッと言葉に出してしまった。

「女性って60歳を過ぎたら次は何歳が厄年ですか?」と。

すると一番言葉の切れ味が鋭い先輩が、

「60(歳)過ぎたら毎日が厄年よ!」と縦に刀を振り下ろすようにバッサリ言った。

 

皆、しばし無言。

 

 

聞かなきゃ良かった、

ただそれだけ。

 

でも、優しく言ったらいい言葉なのにね

…とも思った。

 

ああ…

(小声で)めんどくさい、と言いたくなったけれど、

流石にそれは堪えられた。

 

 

自分の生活の中に

【厄そのもの】が“居る”ことを決して忘れてはいけない。

 

心と体に悪い職場からは早く逃げないと

傷だらけになるわ、としみじみ思った。


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30代、女性、独身。

ある有名な食品工場のとある部署主任。

人間関係(特にイジメで有名な上司)に悩み、苦しみ、

 

でも今更田舎に帰っても仕事がない。

このことを田舎にいる家族に心配をかけるので言えない。

 

…いっそあちらの世界へ、と思うがその勇気が無い。

 

悩みに悩み、

気がついた時、知らない山の真っ暗闇の奥に立っていた。


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家も、光もない。

周りは木々だけ。

 

パニックになり、とにかく理由もわからず息が切れそうになるぐらい必死に走った。

 

小さな道に出て、

道沿いに歩き、

民家を見つけて飛び込んだ。

 

そこの家の人は優しくて、

警察を呼ぶこともなく、話を聞いてくれた。

数日過ぎ、落ち着いて、実家に帰ることを決めた。

 

会社に退職を連絡すると、

あっさりとした会話で終わった。

その時、自分は単なる部品…と気がついた。

 

このあと、実家に戻り、心療内科を受診し、

数ヶ月過ぎ、

「落ち着いたので、普通に話ができるようになり、それで今回、こちらに来る予定ができたので、お話しを聞いて欲しくて依頼しました」と彼女が私に言ったので、

ああ…なんて我慢強く、人に気を使う優しい心の持ち主なの…と悲しくなった。

 

 

自分が悪いのか?と悩みぬいて、

自分を変えようと努力して苦しむ人がたくさんいる。

「それは自分の業だから」と苦しみの追い打ちをかけられる人もいる。

 

 

“動いて付いてくる厄”に関しては逃げることが正しい選択、と私は話している。

傷だらけにしたり、

魂をえぐってもまた飽き足らず、

退職に追い込む喜びを持っている人との関わりはあなたの人生には不必要だから。

 

日本中に住むところと働くところがたくさんあることを決して忘れないで欲しいです。