老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

後ろから声をかけてきたのは…

駅をてくてく歩いていると、

「あの…」と後ろから声をかけてきたのを感じたので振り返ると、若い女性が立っていました。


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え?誰かしら?と思っていると、

「この前、トイレで…」と言われて…

「あ!あの時の…」と気が付きました。

 

ある場所のトイレに入ると若い女性が泣いている声が聞こえていたので、大丈夫?と声をかけ…扉を開けてくれたので

背中をさすりながらお話を聞いてあげたのです。

 

中間職になり、精神的にきつくなったこと、

人をまとめられないことなど教えてくれました。

うんうん、とずっと聞いてあけまして…

 

その間、数名の人が聞かないフリをして用を足して帰って頂いたのでありがたかったです。

 

自分の能力のなさを話すので、

「会社はあなたに能力を望むけれど、おばちゃんはあなたの生きがいとか、やりがいとか…あなたらしい人生を望むわ」と話すと顔を少しあげて

「友達にも同じことを言われました」と言いました。

 

大坂なおみさんが

「テニスが、全てではない」と言われたように、

一つが全てではない。

 

人生はもっと大きくて、

なんにでも変われる。

 

中間職を突破して、上に登りたいのであれば方法はかわるけれど、

それが嫌でたくさん悩んで泣いたのなら、

もういいでしょう?

次に行きましょう。

 

笑顔だったので、

「退職されたの?」と聞くと、

「はい、経験を活かして今度は派遣で」

「そうなのね、決断したご褒美は必ずあるわよ」

「はい。本当にあの時はありがとうございました」

 

名前も何も知らないけれど手を振る彼女の背中に

「今度は誰かを助けてあげるんだよ〜」と言いたくなったおばちゃんでした。