トイレの前でお掃除をしていました。
ふと人の気配がしたので頭を上げて見ると、視界に白い杖が。
あ、目が…ご不自由…な方。
中年の男性でスーツ姿。
お仕事の途中。
お手洗いを探しておられるのかしら?と思って
「男性のトイレの入り口は…」と説明すると、
「喫煙所を探しているのです」と笑顔でお話をされました。
喫煙所は…と説明すると、
「お掃除ですか?お疲れ様です」と。
あ……お疲れ様が心に染みる……
彼だって…目が見えないことでどれだけ辛い思いをしてきたか、
いっぱい泣いてきただろうし…
そう思うと、自分が目がみえることにどれだけありがたいことか。
今すぐ思った通りことを自由に動ける、
仕事もできる。
仕事も選べる。
この事を大切に思うことを忘れてはいけないわ、と。
実は目が不自由な方をサポートする歩き方を知らない。
研修を受けよう、というスイッチが入りました。