マンションのエレベーターに乗っていると途中から年配のご夫婦が乗って来られまして、おばあさんは車椅子。
「お久しぶりです」とご挨拶。
おばあさん、顔色が良くなっている…
(前におじいさんから病気がちと聞いていましたので)
どうやら二人で近所のスーパーへお買い物。
途中少し歩く練習をすると言うお話でした。
「桜が咲いていますから気持ちがいいですよ」と話していると、おばあさんが、
「少し歩いて見るわ」というので私は道が遠回りになりますがおばあさんのお散歩に付き合うことにしました。
おじいさんは車椅子を押してあとからきていました。
おばあさんは私の腕に掴まり…
手を繋いで、
「人に掴まって歩くなんて久しぶり〜こんな気持ちになるのね」と喜んでいました。
ゆっくり、ゆっくり…
少し歩いてまた車椅子へ戻りました。
それからゆっくりスーパーへ。
おばあさんは家族の話をしてくださいました。
みなさん、大阪市内にいるのですが…
「子供がいてもね…ちっとも来ないし、居ないのと一緒」とこぼしていました。
おじいさんは困った顔をしていました。
二人とももう脚が限界です。
買い物ももう少しで買いに行けなくなる状況です…
お子さん、どうするつもりなのかしら……
おばあさんは私に何回も
「友達になってくれる?」と頼んでいました。
それぐらい回りに人がいない状況なのでしょうね。
私は
「暇ですから遊びに来て下さい」と笑顔でお返事しました。
お年寄りは好きですし、昔の話を聞くのも大好きですし。
人を笑わせるのも好きですし。
それに…たまにはご主人から離れてガールズトークもしたいでしょうし。
スーパーまできてお別れ。
いつでも遊びに来て下さいね〜!と手を振ってお別れ。
…それで思いました。
80代、どうやって生きて行きます?
孤独ですよ、外に行かない限りは。
ネットでも何でも声を出さないと…心がしんどいですよ。
田舎は何かしら作業や近所付き合いがあり
人と話します。
でも都会は何もないのです。
「友達になってくれる?」
心の底からの声だと思います。