本人は知りたいことを普通に聞いている。
しかし今は令和の時代。
昭和からすでに2つも年号が変わっていることを自覚してもらいたい、と深く思う。
だが…70才を間近にされている清掃の先輩には
通用されない。
思ったことを思った時に質問している。
たまたま側にいる私からは
「それは辞めてくれぇ〜」と心で叫びたいことも多々あるの。
同じ清掃会社の若い男性に、
彼女の存在の有無、
結婚への考え方、
持ち家か賃貸か、
車の所有、など先輩から湧き出るありとあらゆる興味の質問をしている。
キャー辞めて!と思うばかり。
そしてさらに上を行く質問をする…
本当にやめてほしい。
エレベーターに先輩と乗っていて、途中の階からテナントの若い社員さんが乗って来た。
先輩はこのテナントで5年務めているので、顔見知りや仲良しさんが多い。
そして先輩がいきなり、
「お子さんはまだ?」と質問していた。
え?
今、その質問って、
いやぁ〜!
キャー辞めて〜!
その質問はある意味セクハラよ!と心の中で叫んだ。
若い社員さんは
「なかなかタイミングが合わなくて…」と静かに笑いながら答えていた。
タイミング、
うう、タイミング…
ごめんなさい、そんなことを言わせて、
と私は変わりに謝りたくなるぐらいごめんなさい、思った。
そして男性社員さんは途中で降りて行った。
先輩は、
「結婚して3年経つのにねぇ〜」と私に言った。
もぉ〜なんにも感じないのかな…この人、と思いながら同じ昭和世代の悲しさと自分は絶対にそんな質問はしないと心に誓った。
人の人生に関わる質問はデリケート。
まして子供ができた?
できない?
なんで?
そんなことは口を出してはいけない。
本当は話したくないことも、
「日頃の付き合いのバランスが崩れたら困るから」と思い、答えたくないことまで答える。
困ったのは、おばちゃん達は少しでも仲良く話す人は“何でも話せる心が通じてる”まで勘違いを起こし、
相手に何でも質問をする。
この最初のスイッチは…
息子、娘と同じ年、
息子の嫁、娘の婿と同じ年、
甥っ子、姪っ子と同じ年、
親戚の誰々と同じ年…
凄い人になると…
○○年前は○○と同じ年…
…勘弁してくれ。
やめてくれ。
聞いていて恥ずかしい…
昭和の人はデリカシーがないと思われるのが本当に恥ずかしい。
時代にあったマナーを持つおばあちゃんになろうと心に強く思うのであった。