老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

お題「死ぬかと思った」→多くの人がこれであの世へ・・

お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」

 

30代の後半、一人暮らし。

仕事を終え、夕ご飯を食べて、お風呂に入っていて椅子に座って体を洗っていると、

突然、胸に超強烈な痛みがビシッと走り、

え!と思っている間もなく、

そのまま呼吸ができなくなった。

胸が痛っ!

く、苦しい・・

息が、息ができない。

息を吸おうとすると胸が痛くて吸えない。

え!なぜ吸えないの?

ましては前かがみ状態でいるので、吸えない。

体勢を戻そうとすると

胸が痛くて、苦しくて、息が止まったまま。

 

「このままでは無呼吸で死んでしまう」と思って、

とりあえず、細く息を吸い込まなきゃ、と思い、

口を小さくして細く、ス~~~っと吸うようにしてみた。

胸はまだ痛い。

胸が開かない。

締め付けられるぐらい、苦しい。

 

でも呼吸をしなきゃ、

死んでしまう。

これでみんな死ぬの?と初めてわかった。

 

ス~~っと少しずつ吸って、

これなら息が入る。

ゆっくり肺に入るように痛みに耐えながら息をしました。

本当はたくさん一度に大量に酸素を吸いたかったけれど、

それをすると胸が痛いので、できなかった。

 

酸素が追い付かない。

でも胸を上に向けられない。

脈を測りたかったけれど、胸が痛いから手を当てているのが精いっぱい。

 

酸素が入らない・・

少しずつ、

少しずつ・・

 

そしてやっと胸が開けるぐらいになり、

少し動けるようになった。

 

手を体から話して、

やっと脈が測れて、

ちゃんとした脈になっていた。

 

動ける?

自分?と何回も聞いて、

そして湯舟のお湯も少し体にかけるぐらいに最小限にして、

ゆっくりと立ち上がってみた。

立てるわ、良かった。

でも気は抜けないわ・・

 

すべての動作を超ゆっくりにして、体を拭き、

そして簡単にパジャマを着て、

スマホをベッドのそばに置き、

また脈を数える。

 

・・大丈夫みたい。

でも、このまま寝るしかないわ、と覚悟して就寝にした。

その夜は“また発作が来るかもしれない恐怖と不安”で仰向けで寝ることができず、背中に枕を置いて、体を傾けてその夜は寝ました。

 

朝、目覚めて、

「生きているわ」と確認。

 

今日は絶対安静ね、と思って、職場に電話をして、

循環器の専門の先生に受診することにしました。

もちろんタクシーで。

 

先生に

「一日中、心電図を取った方がいいね」と言われ、機械を体に装着。

その日はおうちで安静。

次の日、仕事へ行き、

その帰りに病院へ行き、

検査の結果を先生が教えてくれました。

 

「あなたの心臓は・・普通の先生なら見落とすと思うけれど、

ここ、(定規を当てながら)ここだけとっても小さいけれどほかのところより伸びているだろう?

これが長く伸びるとそういう症状が出るから。

でもこの数とこの波形の状態ならまだ大丈夫なので、今度しんどいことがあったらすぐおいでね」と。

 

今度って・・次回は死んでるかもしれないけど、と思いながら

「はい、わかりました」と答え、

私って長女の癖のせいか、

手のかからない優良患者を装うのね、と妙に冷静に感じました。

 

 

数年後、また同じ症状。

「来る」と予兆がわかりましたよ。

その理由は

前回の時に、反省点をすべて出していたから。

仕事で疲れ、睡眠不足が積もり、積もった時に

体がどよ~んとする。

この時脈を測るようにしていました。

何かおかしい、と気づいたら来る、と。

 

お風呂で第2回目が来た時、

私はお風呂で死ぬ運命?と本気で思いました。

病院受診しましたが、

「問題なし」でした。

 

私が体験したぐらいの痛みで先生から

「軽度です」と言われるぐらいですから、

本当にあの世へ逝かれた方々は相当な痛みとの闘いだと思います。

 

その後、その症状はまったくなし。

定期検査でも心電図で引っかかることもなかったのですが・・

 

 

40代後半、

お手洗いで座っていると、突然強烈な頭痛があり、

頭の中の一点が強烈に痛い!

頭を動かせない。

呼吸はできるけれど、

物凄い痛い。

両手で頭を押さえました。

 

私の家系は低血圧なのですが、

祖母が脳梗塞をしたことがあるので、

これはマズイと思い、とにかく頭も体も動かないことにしました。

私はトイレで死ぬの?と思った。

 

とりあえず、深呼吸・・

ああ、できる。

落ちついて、私、と何回も言う。

 

これならなんとか動けそう。

とりあえず、水を飲まなきゃ血管が詰まってしまう。

 

頭を押さえながら、服をきちんと整え、

水を飲み、

ベッドに入る。

水を飲んでなんとか納めないと、病院にもいけないわ、と思い、

たくさん水を飲んで、お手洗いに数回行き・・

頭痛が治まる。

手を動かしてみる、

痺れはない。

吐き気もない。

血圧を測ってみると問題なし。

救急車は呼ばなくても大丈夫みたい。

 

よかった。

でもすぐ病院に行かなきゃ・・

 

脳外科の専門医へ。

受付で

「頭が超~強烈に痛かったのですが今は少し収まりました。まだ余韻はありますが」と言うと、

すぐMRIへ。

先生から

「一個 ここ、詰まったけれど、場所が良いから大丈夫」とニッコリ。

「よかった」と一安心。

 

先生は

「一個詰まってあの世へ行く人もいるし、6個詰まっても大丈夫な人もいるし、運命としか言いようがないんだよ」と。

待合室ではとっても若い人も受診している。

まさに運命。

これをきっかけに食事に気を付けるようになりました。

 

多くの人がこの病気であの世へ行くのです。

それを私は体験しました。

死ぬって恐怖、というよりも、

また、このことが起きるんじゃないか?の不安が強かったです。

でもあれからもうかなりの年月が過ぎ、

不安も薄まって、

「体験」だけで済んだことに安堵しています。

 

でも油断はしません。

 

この体験からお風呂とお手洗いに行くときはスマホを持っていくようにしています。

それと決して疲れを貯めないようにすること、と自分に誓いました。

 

死になくないというよりは、

衣服を着ていないとか、

下着を下ろしたままで発見されたくないわ・・というのが本音です。

そしてほかの友達や知人も

「普通に倒れたい」と言います。

 

女性として最後のわがままだと思いますが、

服のまま運ばれたいですし、

見せたくないものは最後まで守りたいですものね(^-^;