老後サバイブ〜お迎えが来るまで

シンプルな生き方でコロッとあの世へ逝くのが目標

生きていく荷物の重さ

7月もあともう少し。

お盆も近づいてきたので、お世話になっているお寺さんへ行って、

「もしよければお盆のお支度等、お手伝いをさせていただけますか?」

 

数名の方が来られておりました。

お会いして挨拶をしながら軽作業をしていると・・

少し顔色が暗い男性が。

 

たまにすれ違って挨拶をするぐらいで私より少し年上の方のようなのですが、どうも顔色が・・

「こんにちは」と互いに挨拶をして、他の人もまじえて「暑いですね」の世間話。

 

それから各自、自分の仕事をして・・・

私が階段から降りていく途中で先ほどの男性とばったりあったので、会釈をしようとすると

「精神的にしんどくて」と彼の方から話しをしてきました。

 

前より確かに痩せていて、そして歩き方も体重を感じないし、安定感がなく、不自然な重さと気が飛んでいるようなふわっとした歩き方をしている。

単純に暑さ疲れでもなく・・

「しんどくてしんどくて・・・」と言われたので、

「(ここはお寺で、仏様の前ですし)お話、聞きましょうか?」と声をかけようとすると、少ししゃがみ込んだ体勢の彼が

「毎日精神的に辛いですわ」と言いました。

 

仕事、人間関係、家族・・病気・・

問題の種など山ほどあるので、そのうちのどれかしかないので、

聞いてあげられるだけでもと思いあたりを見渡すと人が出入りしているので・・二人になる場所の見当たらず・・

お手伝いが終わってからでも公園のベンチでもすわって聞いてあげたいのですが、暑くてそれは不可能ですし。

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見ると大きなリュックサックを持っていて、

きっとそのぐらいの荷物を普段から持ち歩くぐらいの精神的な負担もあるのかしら・・と思いました。

 

世の中は男女が二人で一緒に居ると・・どうしても噂になってしまいやすく、それを警戒しての行動が必要なので、

場所柄、オープンな場所で少し静かなところがいいかしら?と思って思考をめぐらしてみましたが・・

即答出来ませんでした。

 

「生きていくって大変ですね、精神がもつかな・・」と苦笑いをしている顔が寂しげでした。

誰かに少し聞いてもらうだけでも荷物が軽くなった気がするのですけれど・・

季節さえよければ外の庭も・・

少し休憩という名目で休めるのに・・

 

「無理されないように。それとどこかで悩みを言える場所はありませんか?」

と聞くと

苦笑いをしながら

「それが無いのです。ここでお手伝いをしているときが少し楽ですね」と言われました。

(私の経験上、笑っている時に表情に隠し様のない寂しさと肩を落としている雰囲気を感じる時は本当は泣きたいぐらい辛いのだと思います)

 

女性同士ならすぐそのへんでお話ができるのに・・・

 

そして彼は帰って行きました。

この年齢で回りを気にする私が良くなかったかしら・・と反省。

 

次回はタイミングを見てお話を聞いてあげようと思った私でした。

 

話を聞いてくれる人が居るというだけでも少しは生きていこうという気持ちに向かってもらえるとありがたいです。

人は人と交わって心に栄養や感謝を感じて命をつなげていると思っています。