仕事や人間関係で疲弊。
そして日々のこの暑さが身体を重く感じさせていて、しんどい・・
彼女は
「病院へ行ったらたぶん‘うつ’と言われるかもしれませんね」と寂しい顔をしながら話していました。
心が空っぽ。
その心の壁の中にキズがいっぱい。
誰にも言えない。
言ってもどうにもならない。
家族を作ろうとしたけれど、出来ず、
友達を作ったけれど、その友達は・・相手にとっては単なる遊びの友達で、心の深い部分のつながりが出来なかった。
「私にとっての友達という感覚と彼女のは違っていたのです」
そして、
「自分の話を聞いてくれる人をさがしていました」
この先の未来も明るく感じられない。
お話を聞いていて泣く人は多いのです。
溜まって溜まって・・そしていつも一人で泣いていて。
話を聞いて欲しい。
がっちり抱きしめてあげました。
頭の撫でてあげました。
腕の中で震えている彼女は身体のあちこちに疲労がたまり、心もいきどおっています。
タオルで顔を押さえて、声を隠すように泣いているので、
「泣いていいですよ、一緒にいますから」と言ってあげると、もっと心の奥からでてくる涙。
ええ、心の底から泣いていいですよ。
私もそういう時がありました。
だからわかります。
そばにいますから、今出せるものをだしてくださいね。
今の状態がすぐどうこうなるわけではない事実であるから、
逃げようにも、消えようにもどうにもならない。
今、してほしいことをしてあげるのが私の心の仕事。
「抱きしめる」。
彼女の言葉から出てくる内容はとっても辛いことが多い。
頑張っているのにね・・
そのような結末になるなら、私も苦しみながらの涙を出すと思います。
この世はしんどい方が多いかもしれない。
できれば楽しいことをたくさんしながら生きていきたい。
それで楽しいことって何?
わからないし、またそこで辛いことが起きるの?と不安が広がる。
そうまでになっている自分がかわいそうになってまた元気がなくなる。
また悲しくなる。
ぐるぐる・・・
心、
また涙。
泣いて、泣いて・・
(涙を止めたらだめだよ)
「すみません、泣いてばかりで」
「泣きに来ているのだから気にしないでね」
「こうやって抱きしめられるのは久しぶりで安心する気持ちを思い出しました」
ほんの少しでも「安心している自分」という感覚を思い出せるお手伝いをしています。
泣いた後、少し寝るといいですよ。
そして一緒にお散歩でも。
お付き合いします。